いつもジル写真をいじって、おちゃらけた記事ばっか書いてますが、
今日はちょっと特別に、ジルの良いところを書いてみます。
ジルは、駆けっこ大好き!ボール遊びも大好き!
嬉しい事があると、ものすごい脚力で大ジャ~ンプ!
持久力や垂直跳び選手権なんかがあれば、ぜったい優勝モンです。
でも、
食卓に上がって食べ物をかっさらったり、
そばで人が食べてるものを強奪したり、
ソファやクッションを破壊したり、
ゴミ箱をひっくり返したり、、、etc.
いたずらは「絶対」にいたしません。
私が教えた訳ではありません。
我が家にきたときから、オトナの分別をちゃんと持ってるコでした。
▲自分のおもちゃ以外は絶対に破壊しないジルくん
室内トイレだってすぐ覚えてくれたし、
今では、結構長いお留守番でも、ちゃんとできます。
ある日、ある人が、私にこう言いました。
「里親だと、タダ同然でもらえるってホント?」
里親になると一口にいっても、実は結構大変な道のりです。
最近は、里親募集サイトや仮親さんのブログなどが充実してきて
情報があふれてる分、誰でもすぐ里親になれると錯覚されがちですが、
いくら「絶対このコがいい!」と決めたって、
そのコの里親になれるとは限らないんです。
我が家の場合を例に挙げると、
初めて里親希望を申し込んだコは、関節に障害のあるコでした。
今は生活に支障が無いけれど、普段から気をつけるは山ほどあるし、
将来想定される不幸な可能性、医療費などの経済的負担etc.
全てを加味して、覚悟をきめた上での、申し込みでした。
でも「お留守番の時間が長過ぎる」という理由で却下されました。
次に希望したコは、申し込んだものの、お返事が来ませんでした。
かわいいコだったので、申し込みが殺到したのかもしれません。
なんとか、お見合いまでこぎつけたコもいました。
でも「初心者にはとても手に負えない」という理由でまたダメでした。
仲介してくださるボランティアさん達も、必死なんです。
こんどこそ確実に幸せをつかませるため、どんな妥協もしてくれません。
それが分っていても、やはりダメだった時のダメージは相当なものでした。
何度も何度も「ダメ」が続き、その度に心底ガックリきていたので、
ワンコを飼う事自体、諦めかけるところでした。
ジルの時は、譲渡条件に「共稼ぎ夫婦はご遠慮ください」とありました。
でも、ポメとは思えない貧相な体と強い瞳が記憶に焼き付いてしまい、
どうしてもどうしても諦めきれず、これで最後にしようと決めて
せいいっぱいの思いを言葉に託して申し込みました。
▲保護当時の貴重な写真。
ボランティア団体DRCTさんのご好意で掲載許可をいただきました。
あまり期待すると、ダメだったときのショックが大きいので、
お見合いまでこぎつけた時も、なるべく冷静でいようと努めました。
ジルが想像以上にデカかったので、何かあった場合に
私でも抱っこできる重さかどうかを確認させてもらって
お見合いは終了しました。
ジルのド迫力にタジタジだったのはバレバレだったので
今回もダメだろうと思いながらも、トライアル希望の旨を伝えました。
そして、うちのコになることでジルが幸せになれるなら、
どうかこの縁をつなげてくださいませませ・・・
・・・とヨロズの神さまに祈り続けました。
そして、信じられない事に!縁はつながっちゃったのです!!!
ジルを迎えた当初は毎日が戦争のようで、
誇張ではなくホントに育犬ノイローゼ一歩手前までいきました。
でも、ヨロズの神様が縁をつなげてくれたんだから、
うちのコになったのは必然なんだ!
だからこれからどんどん良くなるはずんだ~!!
というヘンテコな確信だけはありました。
今振り返ってみると、ジルも私たちを試していたんだと思います。
血が出るほど噛んだりしたのも、一度や二度では無かったし、
般若みたいな「コエ~面」で、威嚇してきたこともありました。

▲私たちの信頼を、試していた頃のジル。
今でもトラウマらしきものは、見え隠れしてますが、
今まさに第二の人生を歩んでいる事実を、ジル自身が理解している
ということが、ちゃんと私たち家族に伝わってきます。
日々、信頼関係が強くなってることも実感しています。

▲当初の、せいいっぱいの「おねだり顔」がコレ(笑)
固いよ~!ジルちん~
仔犬から育てたいと思う人の意識を変えたいわけじゃありません。
ペットショップだって、売れ残っちゃったコは処分されちゃうもの。
ただ・・・
成犬だから、という理由だけで敬遠して欲しくないだけなんです。
成犬だって、ちゃんと躾もできるし、強い絆で結ばれることができます。
共に暮らす事の大変さは、仔犬でも成犬でも変わらないと思います。
里親という道を選ぶと、初期費はわずかで済むかもしれませんが、
ジルの場合は、医療費や教育費でお金はどんどん飛んでいきました。

▲大好きな先生とトレーニング中のジル。
初心者には、成犬の方がオススメですよ、と書いてある本もあるくらいです。
正直、ジルの子ども時代を見てみたかったな~って思うことはあります。
でも、私たちにとっては「今のジル」がジルの全て。
子どものころはブッサイクな顔で、見ない方が良かったかもしれないし。
なんだか、まとまりのない文書になってしまいましたが、
最後まで読んでくださってありがとうございました。
このブログを読んでくださった全ての人に、ジルの強運が伝染しますように♪